仕事の段取りやノウハウ、そして部下の扱いにもだいぶ慣れ、先への大きな展望や新たな目標が起こって来る年代がまさに40代でしょう。公私に渡り最も充実し人生が一番面白い時期でもあるのですが、そのステータスに至るまでに支払う健康面での代償も中々馬鹿にならないものです。
日々の仕事や家庭生活に伴うストレスやきつい生活リズムへの矯正は時として健康に大きな悪影響を与えるものです。特に過度なストレスを払しょくしようと行う過度な飲酒や暴飲・暴食、そして運動不足といった習慣は成人病の大きな要因となるのです。
もちろんこれらの病気をいち早く察知する為の定期健康診断の重要性はいまさら言うまでもないのですが、それ以前にこれらの病気発生を抑えるために行う習慣の徹底もまた、40代の人間には最も必要なものでしょう。
食生活の改善はより脂分の少ない日本食を理想として、そして日々の運動は軽くても良いので澄んだ空気の中気持ち良く運動出来る早朝のウォーキングやジョギングが手軽でベストです。もちろん経済的に余裕があれば、本格的なフィットネスジムやプールに通い、よりハード気味な身体の鍛練に挑んでも面白いと言えます。
これらの習慣はただ単に本人の健やかな体調を維持するだけでなく、身体自体をきっちり引き締め、活力に漲る人間の雰囲気を作り出してくれる筈です。加えてその結果、よりスリムな衣服が着用出来れば、自身が若返った様に思えて大変良い気分にもなれるでしょう。
40代の健康管理の基本的対処法は、血液検査をまず受けてみることです。血液検査だけでも、広い範囲の疾病を見つけ出すことができるようになっています。
検査の前に、自覚症状のあるなしに関係なく、検査項目をなるべく広範囲にしてもらうように依頼します。癌の発生の兆候も、腫瘍マーカー検査で、ある程度できるのです。血液検査装置のある病院なら、検査のあと1時間以内に結果が出ます。特殊な検査は専門の検査機関に出すので、結果判明は1週間後になります。幅広い検査を受ける場合、特殊な検査も含まれるでしょうから、結果判明は更にかかる可能性もあります。
いずれにせよ、検査項目を示すアルファベット略号と検査結果数値とを一覧表にしたものを受け取ることになります。その一覧表のどこかに警告の記号が印字されていた場合、その項目が要注意になります。
数値の許容範囲や危険水準の数値も書かれています。検査項目のアルファベット略号は、素人が見ても分かりませんが、実は、インターネットで検索すれば、その略号の意味も分かります。
血液検査の結果一覧表は、その意味を自分で調べてみることで、興味が湧いてきます。医師の指導に従い健康管理を進めることで、次回の血液検査の数値が変動しますので、なかなか興味深いものとなります。
40代からは働き盛りではありますが、だからこそ身体の健康に気を付けなければなりません。自分の体を実験台にあれこれと試し健康管理をする中で自分にとってどのような健康管理の仕方が合っているのか試してみるのも良いでしょう。自分の身体にどんな危機が迫っているのか、どうすればその危機を避けられるのかの詳細は知っておいても損はない筈です。